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【2025年4月号】大地の恵みと手仕事の妙──野放蜜香高山茶と糖葱の極み
今回ご紹介する「野放蜜香高山茶」は、1月号でご紹介した「野放高山貴妃茶」と同じ茶葉を使用し、軽焙煎で仕上げたよりライトなバージョンです。
「貴妃茶」は、ウンカに噛まれたことで蜜のような香りを持つ茶葉を使用し、凍頂烏龍茶のように中程度の発酵と焙煎を施したお茶ですが、今回の「野放蜜

【2025年3月号】春の訪れを感じる、爽やかに香る文山包種茶
台湾北部の新北市坪林区は、豊かな山々と澄んだ水に恵まれた地であり、文山包種茶の主要な産地として知られています。年間を通して湿度が高く、昼夜の寒暖差があるこの環境は、茶葉の成長に理想的な条件をもたらします。
坪林の茶産業の歴史は深く、19世紀末から本格的に発展しました。特に文


【2025年2月号】まだ知られていない岩韻を感じる文山包種茶を、余寒の続く2月に楽しみましょう。
まだ知られていない岩韻を持つ文山包種茶を、余寒が続く2月に楽しんでみませんか?
中国茶の中でも特に知名度の高い烏龍茶、武夷岩茶。その台湾バージョンともいえるお茶が、今、新しいブームとしてひっそりと飲まれています。実は、台湾ではプーアル茶などの黒茶を除き、中国の緑茶、烏龍茶、紅茶


【2025年1月号】正月はレアな野放高山貴妃茶をいただこう。
今回使用された茶葉は、野放しの茶園で育ち、小緑葉蟬(ウンカ)に噛まれることで甘い香りを持つ、非常に稀少な原料です。


【2024年12月号】金萱で作られた蜜香紅茶、今までにない金萱茶を楽しもう。
【2024年12月号】金萱で作られた蜜香紅茶、今までにない金萱茶を楽しもう。


【2024年11月号】蜜香美人紅茶で、秋の読書とお茶タイムを楽しもう。
すっかりと秋の気分になり、紅茶が飲みたくなる季節になりました。
今回は、レア品種の蜜香美人紅茶をご紹介します。


【2024年10月号】秋の味覚:中国のキームン紅茶を台湾で味わう祁韻紅茶
農業委員会の茶葉改良場は、2018年9月5日に新しい紅茶品種「台茶23号」を発表しました。この品種は、大葉種茶に見られる強い収斂性がなく、渋みを抑え、濃厚な花果香を放つことで、紅茶市場の新たな力となることが期待されています。
茶改場によると、台茶23号は生育が強く、病気に対する


【2024年9月号】未公開の希少品種、2028品系を紹介します。
ちょっと台湾2024年9月号は、未公開の希少品種、2028品系を紹介します。


【2024年8月号】自然の不思議な力で生まれた、台湾東方美人茶。
夏は特に虫の繁殖が多く、虫害が多いため、伝統的な烏龍茶の製造には不向きな時期ですが、ウンカ(小緑葉蟬)という虫に噛まれた茶葉は発酵が進み、不思議な甘い香りを放ちます。この甘い香りは実は、茶の木が自分を守るために出すシグナル。甘い香りは、ウンカを捕食するクモを引き寄せ、自らを守ると


【2024年7月号】最高級オーガニック茶、有機茶王の翠玉烏龍
毎年の春茶コンテストを首長く待っており、ようやく結果が発表され、そして結果が出たその週に、いつもお茶を買っている「花間茶語」さんの若主人に呼ばれました。
「今年は有機茶王を取ったぞ!!!」と自分のSNSでも宣伝して、つまり宜蘭県の有機栽培茶のコンテストで、一番トップ(かつ唯一)


【2024年6月号】宜蘭の柑橘を満喫、柚花烏龍茶と金柑の雪花餅
春は爽やかな軽発酵、軽焙煎烏龍茶と一緒にブレンドして焙煎をかけていますが、夏は紅茶と。毎年数量限定ですぐになくなる人気商品です。
ちょっと台湾の購読者達も私も、毎年柚花茶の季節を首長くして待っています。4月中旬になると、毎週柚花の咲く状況を聞き、製茶の状況を確認しに行っています


【2024年5月号】初夏は、三峽の青心柑仔白茶で涼しく過ごそう。
三峽白茶
三峽エリアで近年こっそりと生産される白茶。地元在来種の青心柑仔を全て手摘み、手作業でできた台湾茶通しか知らない希少な逸品。


【2024年4月号】阿里山金萱冬片で春を迎えよう。
茶の葉は日光によるしおれ、室内でのしおれと攪拌、殺菁、揉み、乾燥などの過程を経て、外観は球状に密に結合し、茶の葉の色は翠緑で鮮やかで、水色は蜜のような緑または蜜色で、味は甘くて滑らかで活性が豊かで、香りは淡くて持続力があり、台湾特有の茶です。


【2024年3月号】四季春冬片中発酵&金門島の竹葉貢糖
春茶の前に作られた四季春の冬片で、早春を迎えましょう。


【2024年2月号】台湾人の生活に馴染んでいる薬膳茶
薬膳生活において、薬膳茶は欠かせない存在です。夏には、苦茶や青草茶、または仙草茶などのハーブをベースにした、体を冷やしてくれるお茶があります。冬には霊芝にナツメや黄耆、または生姜に黒糖などをブレンドした、体を温めて免疫力を高める薬膳茶が人気です。


「客家精神」を生かした、台湾唯一の緊圧後発酵茶「客家酸柑茶」
酸柑茶は5年や10年以上も保存でき、砕いてから淹れると、まろやかで爽やかな味わいがあり、茶の香りと柑橘の香りが微酸性の口当たりを生み出し、咳やたん、解熱、そして胃腸の消化にも効果があると言われています。


【特別企画】ミルクティー大国で生まれた烏龍チャイと、台湾味がたっぷり入ったチョコレートで12月を過ごそう!
ミルクティー大国で生まれた烏龍チャイと、台湾味がたっぷり入ったチョコレートで12月を過ごそう!


紅茶の美味しい季節になりました。11月は翠玉の紅茶を紹介します。
紅茶の美味しい季節になりました。11月は翠玉の紅茶を紹介します。


有名な蜜香紅茶を、産地と品種で分けて飲む台湾茶通になろう。
有名な蜜香紅茶と蜜香茶を、産地と品種で分けて飲む台湾茶通になろう。


従来のジャスミン茶と違った、手の凝った香りMAXジャスミン文山包種茶。
彰化県花壇郷という小さな町は「ジャスミンの故郷」として知られており、その気候と土壌がジャスミンの生育と栽培に非常に適しています。1961年に北部から種を持ち込んだ後、ジャスミンは花壇の最も重要な産業となりました。全盛期には、ジャスミン畑は約180ヘク


台湾茶の新しい発見、紅玉の白茶。
仏教寺院では、白茶は一種の「禅茶」として知られており、禅宗の修行者や僧侶たちによって飲まれました。禅茶は、瞑想の前や瞑想中に飲まれることで、心を集中させ、精神的な安定や洞察を促す役割を果たしました。


ザ・ベスト・オブ・ベストな最高級台湾茶、新竹峨眉の東方美人。
ザ・ベスト・オブ・ベストな最高級台湾茶、新竹峨眉の東方美人。


毎年待望の柚花烏龍、今年も数量限定、期間限定で仕入れました。
台湾の文旦は、甘いグレープフルーツのような味ですが、そのお花の香りは柑橘類の花の香りだけでなく、ほんのりクリーミーな香りもして、とても上品な味わいです。また、お湯で入れる時と水出しにする時とは違った味がするので、様々な入れ方でそれぞれ楽しめます。春は爽やかな軽発酵、軽焙煎烏龍茶と


絶対に飲んだことのない、激レアな鳳凰水仙の文山包種茶を見つけました。
毎年の春は坪林の老舗お茶屋さんで宝探し。ここは、文山包種茶のミュージアムを呼んでも言い過ぎではないと思っています。昔ながらの手作業製茶工場を運営し、そして文山包種茶への強い執念を元に、同じ農園の茶葉をランク付けし、そして様々な品種の特徴に基づいた製茶方法の微調整などで、常に20

早春の四季春。いつでも春。
4月は、台湾烏龍茶の最も重要な季節です。台湾では、4月5日清明の日に御墓参りをして、その後は春茶の忙しい季節になります。いつも、清明の日に一気に暖かくなり、「万物に清新の気がみなぎる時節」とよく言われるように、植物の成長も一気に進みます。そのため、春茶の生産量は、他の生産時期より


将来、飲めなくなる明前三峽龍井茶を今のうちに、飲もう。
緑茶を作り始めたのは、戦後の50年代から。戦後台湾に来た中華民国政府の官僚たちは、当時の大統領蒋介石さんと同じ出身(浙江省)の方が多く、中国の十代銘茶でもある、浙江省杭州市にある西湖龍井茶が恋しく、大きな需要がありました(その人口はおよそ102万人もいました)。しかしながら、中国


冬の薬膳茶と旧正月の定番お菓子。
台湾では特に冬に薬膳料理が沢山食べます。薬膳鍋や漢方食材を入れた鶏スープ、当帰やクコの実などを入れたおこわや麺類、さらにデザートにも桂圓(乾燥龍眼)やナツメが多く使われます。薬膳茶もこの時期に人気が高く、ナツメとクコの実と黃耆(おうぎ)で煮詰められた免疫力を高める薬膳茶や黒糖生姜


正月という特別な時期だけには、大切な人と数量限定プレミアム台湾高山老茶をご褒美でいただこう。
あっという間に一年がまた過ぎました。 今年もお疲れ様でした。 この一年を振り返ってみると、また様々な台湾茶を紹介してきました。 南投名間冬片、文山包種茶、柚花紅茶、貴妃蜜香烏龍、仙草茶、紅玉紅茶、桂花烏龍、玉山高山烏龍、鐵觀音茶など、そして台湾伝統的な茶菓子も、宜蘭伝統花生...


忙しい師走の時期、身体も心も温かくしてくれる正欉鉄観音茶と燻製龍眼とクルミのタフィー
台湾でも有名な「鉄観音茶」は、元々中国の福建安溪で成長していた、品種の名前が鉄観音と呼ばれている茶の木が、1895年より台北近郊の猫空エリアで栽培が開始されるようになりました。
この品種の香りは、パッションフルーツやマンゴーのような甘い香りがして、よく中〜高焙煎されて、冬に身体


肌寒い時期に、身体も心も温めてくれる高山茶。
60年代から台湾茶を代表する凍頂烏龍茶がよく知られ、その製法による味わいも、今の台湾茶に大きな影響を与えています。その製法というのは、軽〜中の発酵度と軽〜中の焙煎度の組み合わせでまろやかな味わいが沢山の人気を得ました。発酵度を低くすれば、お茶の本来の味がそのまま残されそれぞれの違


ちょっと台湾10月号は花間茶語の桂花烏龍と老舗福源花生醬のお菓子
台湾のモクセイの品種は、少し日本の金木犀と違い、四季咲きモクセイという品種がほとんどです。学名はOsmanthus fragrans var. semperflorens、中国語では桂花と呼び、銀木犀も金木犀も四季咲きモクセイも木犀(モクセイ)の変種であるようです。文字通り、金木


真夏に作られた紅玉紅茶で、残暑を楽しみましょう。
お茶の生産は常に24節気でお仕事が動いています。5月下旬の節気は、立夏の次の「小満」にあたり、7月下旬は立秋の一個前、「大暑」にあたります。
紅玉という品種は、台湾在来の「台湾山茶」とミャンマーのアッサム種と交配された新しい品種であり、独特な「シナモンとミント」の風味が出ます。


8月に紹介するのは、夏バテに効く先人の知恵、仙草茶。
夏の長い台湾では、熱中症予防のために、古くから「青草茶」が飲まれています。
「青草」とは、ハーブと薬草の間にあるものです。
薬草だと、薬用植物で漢方や中医の病院で薬として使われたりする物が多いが、青草はそれよりも気軽に、お茶のように毎日飲んで良い物で、つまり医薬品ではなく食品扱い


あの有名な凍頂烏龍茶が、蜜香バージョンもあります。
台湾茶の生産時期は、冬と春のみならず、夏にもお茶を生産しています。気温や湿度の高い夏には、酸化によるカテキンの発酵が早く進み、東方美人や紅茶のような発酵レベルが高いお茶を生産するのに最適な時期である。また、「蜜香茶」もこの時期だけ生産できます。
寒い冬を越え、夏は虫の繁殖期であり

毎年待望の柚花茶、今回は紅茶バージョンが楽しめます。
宜蘭に引っ越した私は、やっと今年の製茶に参加することができました。
というのは、製茶はその日の天気によるので、「今週土曜日に製茶する」という事ができないのです。もちろん観光客のためにツアーの日にお茶摘みとかは全く問題ないのですが、真剣に良いお茶、そして毎年の優勝賞を目指して作るお


【2022年4月号】南投名間金萱冬片&宜蘭伝統花生糖
南投名間金萱冬片&宜蘭伝統花生糖
皆様、こんにちは。
ご無沙汰しております、コリアンダークッキングスタジオのリンピンチュンです。
今年のちょっと台湾1月号の発送後、しばらくお休みをいただきました。多くの方々からも早く台湾のお茶+お菓子の定期便を回復してほしいと連絡をいただきまし


【2021年3月号】三峽碧螺春&桂圓核桃糕
ずっと前から皆さんに沢山の種類の台湾茶を紹介したくてギフトセットも作りましたが、あまりにも紹介したいお茶の種類が多すぎて一回では紹介しきれないので、毎月一種類のお茶を紹介することにしました!(一つのギフトボックスに入れないし、季節のバラバラだし、種類めっちゃ多いし、、、と悩...


【2021年4月号】四季春冬片&花生酥
台湾は3月中旬になってから急に暖かくなり、植物もグッと成長してきました。 日本茶と違って、台湾茶は年中4回(以上)採れるようになっています。昔は、冬茶と春茶がメインの収穫・製作の時期でしたが、ウンカに噛まれた東方美人や蜜香紅茶などが人気になり、虫の繁殖期の夏でも美味しいお茶...

【2021年5月号】柚花烏龍茶&麻荖
ちょっと台湾5月号の募集始めました❣️ +++++「ちょっと台湾」とは、毎月違うテーマとした台湾茶と伝統茶菓子を紹介し、お家で楽しめる台湾茶MeTimeのプチギフトセットです。+++++ 台湾は4月の中旬から新茶の季節に入ります。全国各地の茶農家で、包種茶、高山烏龍茶、鉄観...


【2021年6月号】紅玉紅茶&台湾アッサムビスケット
台湾でのお茶の栽培の歴史は、本当はそれほど長くありません。 簡単に台湾茶の歴史をまとめると、 1717年:清の時代の歴史記録で、初めて台湾原住民が野生の山茶を飲んでいたことが記録されました。(ここの山茶は、その後紅玉種の研究に進みました。紅玉の記事はこちらへ)...


【2021年7月号】萬華青草茶&地瓜酥
台北市内に薬草を売っている専門の市場が存在し、実はあの有名なお寺龍山寺の隣にあり、住所は西昌街で地元の人によく「青草街」、「青草巷」と呼ばれています。遠い昔の時代、まだ西洋医学が入ってきていなかった時に人々はよくお寺に行って診療してもらいました。診療というよりも、お祈りの気...


【2021年8月号】東方美人茶&夏のドライフルーツ
夏から秋にかけては、東方美人茶を作る季節。東方美人茶の特徴は、蜜香紅茶と同じく、蜂蜜のような甘い香りがすることがよく知られています。 夏は特に虫の繁殖が多く、虫害が多かった時期で伝統製法の烏龍茶に向いていなく、ほとんど休耕でしたが、ウンカという虫に噛まれ茶葉のキズから発酵が...

【2021年9月号】花蓮蜜香紅茶&サチマ
蜜香紅茶は、先月の東方美人茶と同じように、ウンカに噛まれ甘い香りが出る「蜜香」のカテゴリーに属しており、蜜香茶の中で一番代表的であります。 花蓮の舞鶴という村で、「大葉烏龍」という品種のお茶が栽培されています。この品種は、昔から青心烏龍と並ぶように、全国で沢山栽培されている...

【2021年10月号】紅烏龍&香港桃酥
夏〜秋にかけて台湾では紅茶の生産時期であり、6月から紅玉紅茶、東方美人茶、蜜香紅茶などの紅茶シリーズを紹介してきましたが、いよいよ涼しくなり、今年の紅茶シリーズの最後に、紅烏龍茶を紹介したいと思っております。 紅烏龍茶(ホンウーロン茶)って聞いたことありますか?2008年に...


【2021年11月号】梨山熟香烏龍&花生貢糖
台湾茶の歴史の中で、それぞれの時代に違う物が流行っていました。 18世紀から中国から鉄観音の植木が台湾に初めて持ってこられ、台湾お製茶事業が始まりました(それまでは原住民が台湾特有の山茶を飲むこともあったが製茶事業の規模に至っていませんでした。山茶のストーリーはまた別の時間...

【2021年12月号】桂花烏龍茶&パイナップルケーキ
秋から冬は、日本では金木犀の季節で、台湾はどうでしょう。 台湾では金木犀がほとんど見なく、白いお花の木犀が道端でよく見かけます。 しかも、秋と冬だけではありません。 調べてみると、正式には四季咲きモクセイと呼ぶそうです。学名はOsmanthus fragrans var....


【2022年1月号】冬蜜凍頂&金門緑豆糕と澎湖花生酥
皆様、台湾茶の代表、凍頂烏龍茶って聞いたことがあるでしょうか。 凍頂とは、凍頂山のことを示し、その地で作られている烏龍茶は凍頂烏龍茶と呼びます。 昔から「北包種、南凍頂」という程台湾の中南部地方の代表的なお茶であり、1960〜1980年代が最盛期でした。1987年から、初め...
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