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【2024年3月号】四季春冬片中発酵&金門島の竹葉貢糖

更新日:2024年3月16日

春茶の前に作られた四季春の冬片で、早春を迎えましょう。



4月は台湾烏龍茶にとって非常に重要な季節です。

台湾では4月5日の清明節には御墓参りが行われ、その後は春茶の収穫が忙しくなります。清明節になると急激に暖かくなり、「万物に清新の気がみなぎる時節」と言われるように、植物も一気に成長します。そのため、春茶の収穫量は他の季節よりも多くなると言われています。


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しかし、台湾には「四季春」と呼ばれる季節に依存しない茶の木の品種があります。

四季春は1946年、茶農家の張文輝氏が台北近郊の「木柵」エリアの茶畑で偶然発見した品種です。他の茶の木よりも成長が早く、どの季節でも収穫が可能です。年間約6〜8回の収穫が可能で、生産量が多いため、茶農家たちの間で人気を集めました。この新しい品種は、鳥や風によって異なる品種の花粉が混ざり、母親と父親は未だに不明ですが、挿し木によって繁殖されることで遺伝子が一定に保たれ、台湾北部から中部地方、南投の凍頂まで広く栽培されるようになりました。最近の研究によれば、この品種は自然選抜の中で変種が出現したとされ、台湾では国の研究所ではなく茶農家による新しい品種の発見として確定されました。


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四季春という品種は、どの季節でも春茶のように頻繁に収穫できるため、「四季春」と名付けられました。また、「早春茶」や「不知春」、そして年に6回収穫できることから「六季春」とも呼ばれます。


四季春の特徴は成長が速いだけでなく、病害虫に強く、干ばつにも強い品種特性を持っています。そして、驚くほど濃厚な香りがあり、「驚死人香(死ぬほど驚く香り)」とも呼ばれ、クチナシやジャスミンのような白い花の香りが広がります。香りは産地や製造方法によって異なりますが、今回ご紹介する四季春冬片は、去年の軽発酵とは異なり、少し発酵を高めた中発酵でより深い味わいと余韻が楽しめるものです。

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小茶米農場の製茶師連さんによれば、発酵を少し強くすることで花の香りだけでなくアーモンドの香りも引き立つとのことです。毎年茶葉の状況により最適な発酵度と焙煎度を見極め、最良のバランスで仕上げることで、これがシングルオリジンの魅力となります。安定した量ではなく、毎年の気候や自然の条件によって異なる味わいが生まれ、飽きることのない面白さです。


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中発酵の四季春茶は、水色が黄金色であり、暖かく飲んでも水出しでもリフレッシュできる美味しいお茶です。


また、他の品種ではなかなか採れないが四季春でしたらよく採れる「冬片茶」を茶葉の原料として使用しています。「冬片」とは11月に作る冬茶と4月に作る春茶の間に作られ、冬片ならではの特徴で、昼と夜の気温差が大きく、太陽の光も比較的弱いため、アミノ酸などの成分が豊富になり、渋みが少なく、甘みが際立ち香りも高まります。


香り&味わい|クチナシ、生姜、ジャスミン、アーモンド

製法|釜炒り(炒青)、締め揉み(團揉)

産地|南投県名間鄉

農園|小茶米農場

製茶師|連晏瑩

品種|四季春

標高|400m

発酵度|★★☆☆☆

焙煎度|★☆☆☆☆

生産時期|12月〜1月



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台湾茶|四季春冬片中発酵

クチナシの花やジャスミンの香りが強く、そして成長が非常に早い「四季春」という、台湾ならではの茶品種です。冬片で特有の味わいを持ち、中発酵の軽焙煎烏龍茶に仕上げ、アーモンドの香りも楽しめます。


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伝統茶菓子|金門島の竹葉貢糖

貢糖は、ミルフィーユのような手の込んだお菓子で、昔は上流階級に献上されるものでした。台湾の離島である金門島の砂地で育ったピーナッツを使用し、昔のままの竹の葉で包まれ、竹の香りがするピーナッツの油を吸収してくれる天然な包装紙が使われています。

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を選択し、送信後にサブスクのサービスページに入ります(PayPal経由)。

キャンセルの場合は、お手数ですが公式ラインまたはメールにてご連絡ください。


【お知らせ】

お正月の時にアンケートに書いていただいた方々に大変感謝です。

アンケートの結果を反映し、今回のサブスクサービスもそうですが、少しずつサービスを改良していきたいと思います!

来月からは「台湾茶*1とお菓子*1」のみのライトセットも選択できるように準備しております!

これからもどうぞよろしくお願いいたします!


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