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【2025年12月号】樹齢80年の老叢アッサム紅茶から見た、台湾紅茶の100年
日本人が台湾・日月潭にて初めてアッサム種の茶樹の種を播いたのは、ちょうど今から100年前の、1925年の出来事であり、ここから日月潭紅茶を起点とする台湾紅茶の百年史が幕を開けた。この黄金期の歩みを辿るように読み進めながら、樹齢80年以上を数える老欉アッサム紅茶を味わう。

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11月3日読了時間: 8分


【2025年11月号】レアな迎香蜜香紅茶&坪林蜜香紅茶花生酥
今回いただいた迎香紅茶は、幸運にもウンカに噛まれ、特有の蜜香をまとった「迎香蜜香紅茶」でした。ウンカに噛まれた茶葉は農薬を使わない、またはより少ないことの証でもあり、その独特の甘みや香りから人気が高まっています。
環境にやさしいお茶作りが広がっているのも、とても嬉しいことです。
その香りは、蜂蜜やきび砂糖のような甘やかさを基調に、ライチやパイナップルといった熟した果実の香り、さらにバラやジャスミンを思わせる華やかな花香が重なります。口当たりはなめらかで厚みがあり、はっきりとした甘みが印象的。余韻にはウッディーな深みと麦芽を思わせるやわらかな甘さが続き、飲み終えた後には心地よい潤いが口中に広がります。

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10月1日読了時間: 5分


【2025年10月号】三峡黄茶と金棗雪花餅
黄茶の製法は緑茶に似ていますが、炒った茶葉を積み上げて蒸らす「悶黄」という工程が入り、茶葉が黄色みを帯び、香りに厚みが生まれます。ただこの工程は非常に繊細で時間もかかるため、生産量は限られており、台湾でもなかなか出会えません。

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9月3日読了時間: 7分


【2025年9月号】秋摘みの三峡白茶と桂圓核桃糕
若葉は青心烏龍に、成熟葉は金萱に——二つの血統が見える葉姿
碧玉は小葉種に分類され、樹形は横に広がる灌木型。母本は「台茶12号」、父本は「青心烏龍」。
そのため、葉の見た目にも親の特徴が色濃く現れており、若葉は青心烏龍に似て細く厚みがあり、成熟葉は金萱に似た形で、より幅広くふっくらとした印象です。
寒さには強い反面、乾燥にはやや弱いため、こまめな灌水が重要です。坪林、宜蘭といった北部の中低標高地や、南投の竹山・杉林渓などでも栽培されており、台湾の風土に根ざした成長を遂げています。

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8月5日読了時間: 5分


【2025年8月号】レアな有機栽培『台茶19号碧玉』、三星葱ヌガークラッカーと一緒に
若葉は青心烏龍に、成熟葉は金萱に——二つの血統が見える葉姿
碧玉は小葉種に分類され、樹形は横に広がる灌木型。母本は「台茶12号」、父本は「青心烏龍」。
そのため、葉の見た目にも親の特徴が色濃く現れており、若葉は青心烏龍に似て細く厚みがあり、成熟葉は金萱に似た形で、より幅広くふっくらとした印象です。
寒さには強い反面、乾燥にはやや弱いため、こまめな灌水が重要です。坪林、宜蘭といった北部の中低標高地や、南投の竹山・杉林渓などでも栽培されており、台湾の風土に根ざした成長を遂げています。

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7月7日読了時間: 4分


【2025年7月号】松柏長青茶──花香と歴史が薫る、台湾・名間の茶どころへ
松柏嶺は標高200〜430mに位置する緩やかな台地で、八卦山脈の南端にあたる。赤土の肥沃な地質、日照に恵まれながらも霧が頻繁に立ち込める独特の気候は、香り高くバランスの取れた茶葉を育てるのに最適な環境だ。年間を通して安定した気温が保たれ、1年に何度も収穫可能な品種の栽培に適している。

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6月9日読了時間: 6分


【2025年6月号】台湾高山茶の原点から──阿里山金萱と塩味方塊酥、嘉義のごほうび時間
嘉義県阿里山周辺の梅山地区龍眼林茶区は、台湾高山茶の発展の発源地と認識されています。高山茶の主要産地は、中央山脈、阿里山山脈、玉山山脈、雪山山脈、そして台東山脈などに分布しています。高山茶の産地には、桃園市復興区、新竹県五峰郷および尖石郷、苗栗県泰安郷および南庄薬、台中市和平区、南投県の仁愛郷、信義郷、竹山鎮および鹿谷郷、雲林県古坑郷、嘉義県梅山郷、竹崎郷、番路郷および阿里山郷などが含まれます。現在、全国の高山茶の栽培面積は6,663ヘクタールで、全国の茶栽培面積(12,251ヘクタール)の54%以上を占めています。

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5月2日読了時間: 7分


【2025年5月号】柚花烏龍茶と金桔地瓜酥
毎年待ちに待った柚子花烏龍茶!今や大人気の商品となり、毎年5月の販売開始前には予約が必須で、すぐに完売してしまう夢の逸品。濃厚なブンタンの花の香りが、24時間以上かけてゆっくりと軽発酵の烏龍茶に香りを移し、お湯で淹れてもでも水出しでも優雅な味わいが楽しめる、手放せない一杯。

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4月3日読了時間: 5分


【2025年4月号】大地の恵みと手仕事の妙──野放蜜香高山茶と糖葱の極み
今回ご紹介する「野放蜜香高山茶」は、1月号でご紹介した「野放高山貴妃茶」と同じ茶葉を使用し、軽焙煎で仕上げたよりライトなバージョンです。
「貴妃茶」は、ウンカに噛まれたことで蜜のような香りを持つ茶葉を使用し、凍頂烏龍茶のように中程度の発酵と焙煎を施したお茶ですが、今回の「野放蜜

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3月5日読了時間: 5分


【2025年3月号】春の訪れを感じる、爽やかに香る文山包種茶
台湾北部の新北市坪林区は、豊かな山々と澄んだ水に恵まれた地であり、文山包種茶の主要な産地として知られています。年間を通して湿度が高く、昼夜の寒暖差があるこの環境は、茶葉の成長に理想的な条件をもたらします。
坪林の茶産業の歴史は深く、19世紀末から本格的に発展しました。特に文

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2月1日読了時間: 5分


【2025年2月号】まだ知られていない岩韻を感じる文山包種茶を、余寒の続く2月に楽しみましょう。
まだ知られていない岩韻を持つ文山包種茶を、余寒が続く2月に楽しんでみませんか?
中国茶の中でも特に知名度の高い烏龍茶、武夷岩茶。その台湾バージョンともいえるお茶が、今、新しいブームとしてひっそりと飲まれています。実は、台湾ではプーアル茶などの黒茶を除き、中国の緑茶、烏龍茶、紅茶

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1月3日読了時間: 3分


【2025年1月号】正月はレアな野放高山貴妃茶をいただこう。
今回使用された茶葉は、野放しの茶園で育ち、小緑葉蟬(ウンカ)に噛まれることで甘い香りを持つ、非常に稀少な原料です。

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2024年12月4日読了時間: 3分


【2024年12月号】金萱で作られた蜜香紅茶、今までにない金萱茶を楽しもう。
【2024年12月号】金萱で作られた蜜香紅茶、今までにない金萱茶を楽しもう。

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2024年11月3日読了時間: 4分


【2024年11月号】蜜香美人紅茶で、秋の読書とお茶タイムを楽しもう。
すっかりと秋の気分になり、紅茶が飲みたくなる季節になりました。
今回は、レア品種の蜜香美人紅茶をご紹介します。

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2024年10月2日読了時間: 5分


【2024年10月号】秋の味覚:中国のキームン紅茶を台湾で味わう祁韻紅茶
農業委員会の茶葉改良場は、2018年9月5日に新しい紅茶品種「台茶23号」を発表しました。この品種は、大葉種茶に見られる強い収斂性がなく、渋みを抑え、濃厚な花果香を放つことで、紅茶市場の新たな力となることが期待されています。
茶改場によると、台茶23号は生育が強く、病気に対する

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2024年9月4日読了時間: 4分


【2024年9月号】未公開の希少品種、2028品系を紹介します。
ちょっと台湾2024年9月号は、未公開の希少品種、2028品系を紹介します。

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2024年8月4日読了時間: 5分


【2024年8月号】自然の不思議な力で生まれた、台湾東方美人茶。
夏は特に虫の繁殖が多く、虫害が多いため、伝統的な烏龍茶の製造には不向きな時期ですが、ウンカ(小緑葉蟬)という虫に噛まれた茶葉は発酵が進み、不思議な甘い香りを放ちます。この甘い香りは実は、茶の木が自分を守るために出すシグナル。甘い香りは、ウンカを捕食するクモを引き寄せ、自らを守ると

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2024年7月3日読了時間: 5分


【2024年7月号】最高級オーガニック茶、有機茶王の翠玉烏龍
毎年の春茶コンテストを首長く待っており、ようやく結果が発表され、そして結果が出たその週に、いつもお茶を買っている「花間茶語」さんの若主人に呼ばれました。
「今年は有機茶王を取ったぞ!!!」と自分のSNSでも宣伝して、つまり宜蘭県の有機栽培茶のコンテストで、一番トップ(かつ唯一)

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2024年6月2日読了時間: 5分


【2024年6月号】宜蘭の柑橘を満喫、柚花烏龍茶と金柑の雪花餅
春は爽やかな軽発酵、軽焙煎烏龍茶と一緒にブレンドして焙煎をかけていますが、夏は紅茶と。毎年数量限定ですぐになくなる人気商品です。
ちょっと台湾の購読者達も私も、毎年柚花茶の季節を首長くして待っています。4月中旬になると、毎週柚花の咲く状況を聞き、製茶の状況を確認しに行っています

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2024年5月6日読了時間: 6分


【2024年5月号】初夏は、三峽の青心柑仔白茶で涼しく過ごそう。
三峽白茶
三峽エリアで近年こっそりと生産される白茶。地元在来種の青心柑仔を全て手摘み、手作業でできた台湾茶通しか知らない希少な逸品。

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2024年4月1日読了時間: 5分
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