【ちょっと台湾Plus|2026年冬季号】台湾焙煎茶をめぐる旅:伝統から進化へ、台湾焙煎茶の歴史と現在

更新日:20 時間前

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12月/1月/2月 冬の特集
台湾焙煎茶をめぐる旅:伝統から進化へ、台湾焙煎茶の歴史と現在
寒い季節になると、香ばしく深みのある焙煎茶が恋しくなる。台湾茶と聞いて、どんな味わいを思い浮かべるだろう。花のように華やかな香りを持つ包種茶や高山茶、蜜のような甘い香りの東方美人など、台湾茶にはさまざまな個性がある。その一方で、台湾茶の歴史を語るうえで欠かせないのが「焙煎」だ。茶葉に熱を加えることで、香りや味わいは大きく変化する。かつて台湾茶の代表格だった凍頂烏龍茶や鉄観音も焙煎茶だが、その違いは意外と知られていない。
台湾の焙煎茶には、100年以上の歴史を持つ鉄観音から、1960年代に生まれた凍頂烏龍茶、そして2008年に生まれた紅烏龍まで、時代によって異なる姿がある。伝統的な技術を受け継ぎながら、新しい製法や味わいも生まれてきた。
この冬は、比較的新しい紅烏龍から始め、凍頂烏龍茶、そして台湾で最も長い歴史を持つ鉄観音へ。3か月かけて台湾焙煎茶の歴史を遡りながら、焙煎の深まりとともに変化する味わいを楽しみ、現在の一杯に出会ってみよう。
12月
紅烏龍、台湾焙煎茶の新しいかたち
<2008年に生まれた、現代台湾の焙煎茶>
2008年に発表された紅烏龍は、現在台湾で作られている烏龍茶の中でも最も新しいタイプのひとつ。一般的な烏龍茶よりも発酵度を高めて仕上げることで、紅茶を思わせる深みのある味わいを持つ。さらに焙煎を加えることで、茶葉がもともと持つ香りとは異なる、熟した果実を思わせるフルーティーな香りと甘みが引き出される。
特に生産が盛んなのが台東。豊かな自然環境の中で作られる紅烏龍は、台湾東部を代表する新しい茶として知られるようになった。その人気は近年さらに高まり、現在では台東だけでなく、台湾各地で紅烏龍が作られている。
伝統的な台湾茶のイメージからは少し離れた、現代らしい味わいを持つ紅烏龍。台湾焙煎茶の旅は、まずこの新しい一杯から始めよう。

1月
台湾茶の転換期を生んだ、凍頂烏龍茶
<1960年代、凍頂山から始まった新たな焙煎茶>
1960年代以降、台湾では都市化が進み、茶畑の開発は北部から中南部へと移っていった。特に山地の多い地域で茶園が広がり、その中で大きな存在感を持つようになったのが、標高約800mの凍頂山で作られる凍頂烏龍茶だ。球形に仕上げる烏龍茶が盛んに作られ、「北包種、南凍頂」と呼ばれるほど、中南部を代表する台湾茶となった。
1976年には凍頂烏龍茶の品評会が始まり、現在では台湾全土から非常に多くの茶葉が集まる代表的な品評会へと成長した。一時期には一回の開催で約6000点もの茶葉が出品され、現在も年2回、1回につき約4000点が出品される。競争率は極めて高く、特等賞の茶葉は、通常600gで30万台湾ドル前後の相場に達する。
70〜80年代には台湾茶を代表する存在となった凍頂烏龍茶だが、90年代以降の高山茶ブームによって、現在ではどこか「クラシック」なイメージを持たれることもある。今回は2026年春の品評会で入選したコンテスト茶を味わいながら、今の凍頂烏龍茶の魅力を探ってみたい。

2月
台湾鉄観音、100年の歴史から見る変化
<福建から台湾へ、伝統と技術が生んだ三つの味わい>
台湾の焙煎茶を語るなら、鉄観音を外すことはできない。1895年、福建省安渓から張迺妙らによって鉄観音の茶樹と製茶技術が台湾へ伝えられ、現在の台北・木柵周辺で栽培と製茶が始まった。木柵は台湾でも最も歴史の古い茶産地のひとつであり、100年以上にわたって鉄観音の製法を受け継いできた。
鉄観音の特徴は、長時間かけてじっくりと焙煎することで生まれる、深く豊かな味わい。かつては炭火を使い、低い温度で時間をかけて茶葉の芯まで熱を浸透させるように焙煎していた。現在は電気式の焙煎機が普及し、温度や時間を細かく設定できるようになったことで、品質を安定させやすくなった。その一方で、手間と時間のかかる炭火焙煎を行う作り手は少なくなっている。
今回は、貴重な炭火焙煎の鉄観音2種類「正欉鐵觀音」と「野放蜜香鉄観音」に加え、2026年春の品評会優良賞の鉄観音を飲み比べる。同じ鉄観音でも、茶樹や栽培環境、製法、焙煎によってどのように味わいが変わるのか。100年を超える歴史の中で進化してきた鉄観音の「今」を、3つの一杯から紐解いてみよう。
【Guest Column】焙煎茶をもっと楽しむ、茶器の選び方と手入れ
焙煎茶をおいしく味わうためには、茶葉だけでなく茶器選びも大切。今回のゲストコラムでは、焙煎茶の香りや味わいを引き立てる茶器の選び方から、長く使うための手入れ方法まで、お茶淹れの専門家が紹介する。日々の台湾茶をより深く楽しむための、茶器との付き合い方を学んでみよう。

【台湾各地で取材・編集 フルカラー12Pの季刊誌】特集の台湾茶産地、歴史、茶師の物語、淹れ方、料理やお菓子とのペアリング、レシピも掲載
他にも、盛りだくさんの内容で「ちょっと台湾Plus冬季号」の特集をお届けします。
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ちょっと台湾 Plus 2026年冬季号 ISSUE 38
【コンテンツ】
『台湾焙煎茶をめぐる旅:伝統から進化へ、台湾焙煎茶の歴史と現在』
紅烏龍、台湾焙煎茶の新しいかたち:2008年に生まれた、現代台湾の焙煎茶
台湾茶の転換期を生んだ、凍頂烏龍茶:1960年代、凍頂山から始まった新たな焙煎茶
台湾鉄観音、100年の歴史から見る変化:福建から台湾へ、伝統と技術が生んだ三つの味わい
【Guest Column】焙煎茶をもっと楽しむ、茶器の選び方と手入れ
オススメのお菓子レシピ
ほか
【台湾茶5種付き】
① 南投・名間紅烏龍
近年一気に人気を集めた紅烏龍。焙煎によって引き出される、フルーティーで甘い香りが楽しめる、現代台湾を代表する新しい焙煎茶。
② 鹿谷郷農会 2026年春季コンテスト|凍頂烏龍茶 二朵梅
競争率の高い凍頂烏龍茶の代表的なコンテストで、審査員に評価された一品。時代とともに変化する仕上げの方向性を知る、現在の凍頂烏龍茶の味わいを代表する一品。
③ 木柵区農会 2026年春季コンテスト|木柵鉄観音 優良賞
台湾鉄観音の名産地・木柵のコンテストで入賞した鉄観音。審査で評価される現代の仕上がりから、現在の木柵鉄観音の味わいの傾向を知る。
④ 炭焙正欉鉄観音
焙煎の達人による、昔ながらの炭火焙煎。鉄観音種の茶葉を使い、じっくりと焙煎して仕上げた、伝統的な製法による鉄観音。
⑤ 炭焙野放蜜香鉄観音
90歳の茶人が手がける、野放しの茶畑で育った鉄観音。虫に食われた茶葉を使い、手作業で揉捻し、炭火焙煎で仕上げた。昔ながらの製茶の面影を残す、個性豊かな一杯。
※内容は予告なく変更となる可能性がございます。
※11月20日までにお申し込みいただくと、12月上旬にお届けします。ご注文のタイミングによっては、お届けまでに時間がかかる場合がございますのでご了承ください。
希少なお茶の中には、ロットが変わると同じ味わいを再現できないものもあります。
そのため、今回も数量限定でのご案内となります。
新しくなった台湾茶通信「ちょっと台湾Plus」2026年冬季号
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■ 送料は別途となりますが、オンラインストアにて他の商品とあわせてご購入いただけます。
■ 内容
・季刊誌(フルカラー12ページ)
・台湾茶 4〜5種類
・掲載内容:台湾茶の紹介、産地のストーリー、基礎知識、レシピ、淹れ方動画QRコード、台湾音楽プレイリスト ほか
■ 応募締め切り:11月20日
■ 販売形態:期間・数量限定(先着100セット)
■ 発送予定
・11月30日までに発送
・12月上旬に日本国内へ到着予定
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