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執筆者の写真Pin-chun Lin

『秋老虎』が続く立秋の日。

昨日は『立秋の日』ということで、秋が始まったとのことですが、日中の気温はまだ高く、台湾ではよくこのような暑い秋を『秋老虎』と呼びます。秋に入ったのに虎のような猛烈な日差しが続く日々のことを表現。

特に日本に長く住んでから台湾に帰国した時に、台湾の夏は長いな、と思っていました(今は沢山の美味しいフルーツのある夏が好きです)。立秋って言われてもあまり秋を感じたことがなかったのです。


しかし、今年は田舎に引っ越して、畑の作業をやりながら四季、そして二十四節気も少しずつ感じてきました。2週間前までは猛暑だったのに、先週から夜に涼しい風も吹いてきて、空気がとても乾燥していて、蚊も少なくなりました。畑にある昆虫も1ヶ月前と比べてだいぶ少なくなって、夏場に忙しかったアリさんたちも少しずつ姿をけしました(うちは決して殺虫剤を使うなんていませんよ笑)。


来月のちょっと台湾(月1の台湾茶通信)で使うお茶をセレクトした時に、お茶を通して二十四節気の感覚もさらに深まりました。夏の節気は立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑そして秋に入って立秋。夏は台湾の紅茶の製造季節です。冬、春の若い茶葉を摘んで、緑茶、烏龍茶にして、茶葉の成長が早い夏には、紅茶の製造工程の中で一番重要な発酵の高温高湿の条件を満たしてくれます。今回のお茶を選ぶために、同じ農園で栽培されて、同じ職人さんの手で作られた紅玉紅茶を3種類もテイスティングしました。夏に入ったばかりの『小満』(5月末)の茶葉で作られた物と、『大暑』(7月末)の茶葉で作られた物、そして去年の桃園市政府による桃映紅茶コンクールで優良賞を取った紅玉紅茶と一緒に比べてティスティングをしました。同じ夏茶の中でも、違う節気で作られた物には、違う味もあります。


とても、とても小さな違いですが、確かに違いがありました。これらの節気で作られたお茶のことについてよく調べてみましたら、夏に入ったばかりの小満では、茶葉の成長が急に速くなり、茶葉の特徴も強くなります。一方、秋に入る前の大暑に作られたお茶は、茶葉の成長が終わったので、その味は穏やかで比較的にマイルドな感じがします。茶の木の品種により適した季節と作り方も様々。これがお茶の面白い所です。研究していくほど、シングルオリジンの農園、職人さん、そして季節だけに拘るのではなく、さらに二十四節気で分けて考えて選んだ方が良いと思いました。熱帯、亜熱帯にいながら高さ3000m以上の山を沢山所有し、そして在来の茶の木と200年前に中国からやってきた茶の木、二十四節気の概念など、様々な要素がこの小さな島に集中して、種類が数えきれない美味しいお茶が生まれています。そして自分もこの土地から生まれたことについて、とても感動します。



秋には、喉や肺を潤して養うことが大事です。

杏仁、桂花、そして柑橘類の物をよく摂取した方が良いとよく言われます。今回のちょっと台湾では、宜蘭の金柑の漬物を紹介しております。




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ちょっと台湾9月号

・台湾茶|大暑の紅玉紅茶

夏は紅茶の生産季節であり、24節気の立夏〜大暑(5月上旬〜7月下旬)の間に作られるお茶は夏茶と呼ばれる。台湾紅茶を言えば日月潭の紅玉紅茶。大暑に作られた紅玉紅茶で残暑を楽しんでいきましょう。



・台湾お茶菓子|宜蘭礁渓の金棗糕

金棗とは、宜蘭県民によるキンカンへの愛称。楕円形の長実金柑は、台湾で唯一の産地、宜蘭の誇り。甘塩っぱいな味付けは、無添加の喉飴。 昔から、秋と冬の喉ケアによく使われ、素朴なおやつとして長年の人気手土産にもなっています。



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応募〆切は8月20日まで!

8月末に台湾から日本のお家に発送し、9月の上旬に日本でいながら台湾の空気、香り、味、音…が楽しめます。


8月号からオンラインお茶会をやり始め、9月号がお家に届いたら一緒にオンラインで楽しんでいただければと思います。

今回もインスタグラムにて抽選のキャンペーンを行います。

インスタでフォローして、明日の日本時間午後2時にインスタライブでちょっと台湾9月号内容の紹介と抽選キャンペーンに参加する方法を説明致します。



それでは、お待ちしております。


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